暑い国を訪れるたびに、いつも思う。毛皮に覆われた犬は、この暑さに耐えられるのだろうか、と。たぶん、耐えているのではなく、ただ耐えるしかないのだろう。犬の皮膚には汗腺がないから、汗をかく代わりに口を開けて「ハァハァ」と呼吸する姿をよく見かける。人間ですら熱中症になるのだから、犬だって例外ではないはずだ。
ムンバイの商店街で視線を感じ、ふとそちらを見ると、一匹の犬がじっとこちらを見つめていた。そこは日傘の影になっていて、少しだけ涼しいのかもしれない。犬は、まるでその場所が自分専用の隠れ家であるかのように、ゴチャゴチャとした雑貨の間にすっぽりとはまりながら、僕のことを観察していた。
2025年2月 動物 インド | |
犬 ムンバイ 傘 |
No
12816
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月26日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF