バンコクにあるプラスメーン要塞を後にして、すぐに近くにある住宅街の中へと入っていった。砦の内側にあるこの辺りは昔からある町並みである可能背性が高い。けれども、建ち並んでいる建物はどれもそれほど古いものではなかった。そんな比較的新しい建物とは対象的に路地は昔からあるような風情だ。無秩序に配置されていて、まるで迷路のようになっている。道が碁盤の目になっていないし、路地の先はどこかに通じているのかは判然としない。このような道が巡らされているのは、この地区が古くから残っている証拠のように思える。そして、歩いているとすぐに迷ってしまうのはネパールやモロッコの旧市街の路地を歩いているのと同じだった。でも、散策している僕からしてみれば、それが楽しい。
そうこうしていると、濡れた路地の向こうから女性がやってくるのが見えた。犬の散歩をしているから地元の人なのだろう。路地の脇に立ち止まっていると、女性は犬とともに僕の目を通り過ぎてき、路地の先に消えていった。その様子を見ていて、初めてこの路地が先に抜けられるのだということが分かったのだった。
2018年9月 町角 タイ | |
路地 バンコク 犬 |
No
10729
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年09月12日
更新日
2024年02月01日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA