バンコクにあるトンブリー駅のプラットホームをウロウロしていても、陽気な人間には行き会うものの、停車していた列車が動き出す気配はなかった。もともとこの駅を発着する列車の本数はあまりないのかもしれない。のどかな空気が漂っているばかりなので、列車が駅を後にする前に僕が駅を後にすることにした。線路に沿って走る道を歩き出したのだ。この辺りの線路は単線だ。木々が生い茂っている中を単線の線路は伸びていた。
しばらくすると踏切があった訳ではないけれど、線路を横断できそうな場所があったので、横断することにした。線路を跨いでいると、線路脇に小さな小屋が建っていた。場所は駅からもちょっと離れているし、鉄道関係の小屋にはあまり見えない。地元の人が空いている場所に勝手に建てた小屋かもしれない。でも、どう見ても線路の敷地内に建てられているし、そもそも玄関が線路側に設けられている。入り口には犬が行儀よくお座りしていて、僕のことをじっと見ていた。タイの鉄道は、かつての日本と同じように国営だから、ひょっとしたらこの犬も公務員なのかもしれない。
2018年9月 動物 タイ | |
バンコク 犬 小屋 線路 |
No
10722
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年09月06日
更新日
2021年07月18日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA