イスラム教徒の男性はモスクで金曜日に行われる集団礼拝に参加する義務があるのだという。ここでいう男性とは成人のことだろう。男の子であっても幼い子どもたちは集団礼拝に参加する義務はないようだ。その証拠にモスクで集団礼拝が行われている一方、ジャカルタで迷い込んだ住宅密集地のモスク近くの路地では集団礼拝なんてどこ吹く風で男の子たちが元気よく遊んでいた。
ちなみに成年年齢は国や文化によって異なる。日本では1876年以来、20歳が成年年齢とされていたのが2022年4月1日からは18歳に引き下げられる予定だ。ここインドネシアでは21歳だ。それにしては明らかなティーンエージャーも集団礼拝に形ばかりとはいえ参加していたから、集団礼拝に参加する義務が生じるのは法律的な成人という形式ではなく、一人前と思われる年齢に達したらと解した方がしっくりくる。
一人前という言葉はいい響きだけど、実際の年齢とはっきりした関係はない。イスラム教徒の女性がヒジャブなどで髪の毛を隠し始める年齢がはっきりと分からないのと同じように、イスラム教徒の男性に集団礼拝に参加する義務が生じる年齢は明白に決まっていないのだろう。歩いていた狭い路地には集団礼拝に参加していない半人前の男の子たちの遊び声が響き渡っていた。
2021年4月 インドネシア 人びと | |
路地 男の子 ジャカルタ ジャンプ シルエット |
No
11864
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年04月02日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF