集団礼拝にやってきた男たちを目当てにしているのだろうか。集団礼拝が行われていたモスクの前には食べ物の屋台が幾つも出ていた。真剣に礼拝すると小腹が減るのかどうかはわからない。でも、疲れて思わず何かを買ってしまう人は多いのかもしれない。
しかしながら、モスクの前にいる僕にも、何を話しているかは分からないけれど、説法のようなものが聞こえてきていて、中では集団礼拝がまだ続いていた。中座してモスクから出てくる人もいない。屋台で何かを買おうとする人は皆無だった。屋台を営んでいる女性たちは暇そうだ。
閑散とした屋台の間を抜けるように歩いていると、向こうから女性が歩いてきた。女性は集団礼拝に参加する義務はないとはいえ、この女性はヒジャブで髪を隠すこともなく、皿を手に持って歩いている。なんだか食事しながら歩いているかのようだった。
モスクの中で金曜日の集団礼拝が行われている一方で、そのすぐ前の路地には料理の載った皿を持つ女性が歩いていた。モスクの前では聖なる空間と俗世界が隣り合わせになっていた。
2021年3月 インドネシア 人びと | |
路地 皿 食べ物の屋台 ジャカルタ 女性 |
No
11858
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月27日
更新日
2023年08月25日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF