ダムヌン・サドゥアックにある水上マーケットにはのどかな空気が漂っていた。市場の中央にまっすぐに運河が伸びていて、両脇に多くのお店が出ている。きちんと整備された市場だ。橋の上から市場の全体を眺めていると、まるでボートレース会場を見ているようだった。ボートレース会場と違うのは、ここには全力で走るボートはないことくらいだ。
運河の端には何艘かのボートが停まっていた。乗っている人たちは暇そうだ。ただ穏やかな運河の上にぷかぷかと浮かんでいるだけで、動く気配は感じられない。
その中のひとつに目をやると、ふたりの人が乗っていて間に大きな鍋が置かれている。これは運河の上を行き来する屋台だ。鍋の中には油が入っていて、ボートの後ろにはプロパンガスのボンベが見える。ボートの上で調理するとはいえ、火力には妥協していないのだろう。
その横には、誰もいないボートがあった。こちらは水上のお土産物屋で帽子とサンダルが載っていた。でも、店主の姿は周囲に見当たらなかった。
どちらのボートも観光客目当ての商売だから、観光客が少ないこの時間はとても暇そうだった。
2020年4月 町角 タイ | |
ボート ダムヌン・サドゥアック ガスボンベ 縁のある帽子 深鍋 サンダル |
No
11487
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年04月14日
更新日
2024年02月08日
撮影場所
ダムヌン・サドゥアック水上マーケット / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA