歩いていたジャカルタにあるパサール・バルという商店街も終わりに近づいていた。通りの終わりには、大きなショッピングモールが建っていて、両脇には屋台が並んでいる。賑わっていた。
衣料品を売る屋台に並んで、食べ物を売る屋台もいくつも出ていた。どこの国でも、市場と食べ物は切ってもきれない関係にある。市場の中には必ずと食堂が併設されている。買い物すると誰だってお腹が減るのだろう。ここインドネシアでもそうだ。大勢の人が道端に腰を下ろして腹ごしらえをしていた。
その中に若い男の姿もあった。その他大勢の人がモリモリと食べている脇で、ボンヤリと視点の定まらない顔をしていた。心ここにあらずといった感じだ。
傍目に見ている僕には、この若い男が買い物に疲れてしまったのか、はたまた何を買うのか思案しているのかは判然としない。ひょとしてら、なかなか決まらない恋人の買い物にウンザリしていたのかもしれない。それは聞いてみないと分からないことだった。ただ、この男が人混みの中でボンヤリしていたことだけは確かだ。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 怠惰 道端 サンダル 青年 |
No
11622
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月30日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF