浅草寺の観音堂と雷門の間に建つ宝蔵門はちょっと地味な存在だ。正面から見ると左右に仏寺の守護神である金剛力士像が安置され、中央に大きな提灯が掲げられている。見た目のインパクトは結構あるような気がするのだけれど、いかんせん浅草寺にある大きな門というとほとんどの人が雷門を思い浮かべてしまう。立派な門なのにちょっと損をしているような気がするのだ。
そのような宝蔵門に、さりげなく大きな草鞋が掲げられている。これから観音堂に向かう人の目にはわざと入らないようにしているのか、門の裏側に草鞋が掲げられているのだ。長さ4.5m、幅1.5m、重さ500kgもある巨大な草鞋だ。この大きさは境内を守護している仁王様の力を表しているとされ、魔物がこれを見て「このような大草鞋を履くものがこの寺を守っているのか」と驚いて去っていくように掲げられているのだという。確かにこの巨大な草鞋を履けるのはゴジラくらいだろう。でも、魔物が境内に入るのを断念してもらうためには、門の正面に掲げなくてはならないのではないだろうか。門の裏に掲げられていると、大草鞋を目にして気が付くのは境内を満喫した後、外に出るときではないかと思ってしまう。
2021年6月 町角 東京 | |
浅草 門 赤 サンダル 浅草寺 参拝客 |
No
11938
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月15日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
浅草 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF