のどかな町角にはのんきにゲームに興じる男たちがよく似合う。ジャカルタの住宅街もそうだ。散策していたら、軒先に出したテーブルの上にチェス盤を置いて、チェスに興じているふたりの男がいた。
旅先で町中を歩いていると、暇を持て余している男たちが何かしらのゲームをしているのをしばしば見かける。上海では路上に出したテーブルを囲んで麻雀をしている人たちがいたし、ソウルの公園では囲碁を指している人もいたし、インドではトランプしている人たちもよく見かけた。
中でもチェスや将棋に類するゲームをしている人は多い。古代インドのチャトランガというボードゲームを起源とし、西に伝播したのがチェスになり、東に伝播したのが将棋だ。将棋は様々な国で発展した結果、中国ではシャンチーとなり、朝鮮半島ではチャンギに、日本では将棋になった。それぞれ似ているけれど、ちょっと異なっている。
ふたりの男の前にあるチェス盤を見ると、駒の数からして、まだ勝負は始まってからさほど経っていないように見えた。しかし、左手に腰を下ろしていた男は会心の一手を繰り出したようだ。してやったりの顔をしている。
2020年10月 インドネシア 人びと | |
チェス 二人組 ゲーム ジャカルタ |
No
11694
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月10日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF