ふたりの男が街路樹の下でゲームに興じていた

ラーチャダムヌーン・クラーン通りを歩いていた。ここは片道三車線もあって、かなり広い通りだ。そして、両脇に設けられている歩道もやはり広々としていた。大勢の歩行者が歩道を行き来している。面白いのは歩いている人だけでなく、歩道の上でのんびりとしている人もいることだった。写真の二人の男も歩道の上で過ごしていた人びとの仲間だ。

街路樹の横に腰を下ろした二人の真ん中に盤が置かれている。そして、二人の表情はその他大勢の人とは違って真剣だった。二人はゲームで対峙しているの最中だったのだ。盤の上には升目が描かれていて、駒のようなものが置かれている。どうやらマークルックと呼ばれるタイの将棋に興じているようだ。それにしては、ちょっと駒は粗末だ。どれもこれも王冠で作られている。これでは、どれが王将だとかが分からないような気がしてならない。でも、二人の男はそんなことは気にしているようには見えなかった。ひょっとしたら、二人が興じているのは将棋ではなかったのかもしれない。

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