ファタヒラ広場の近くの歩道には多くの屋台が出ていた。ここジャカルタでは屋台を切り盛りしているのは大人ばかりで、発展途上国のように年端も行かない子どもが働いていることはなかった。日々働いてばかりの子どもに遭遇するとその国の将来を案じてしまうけれど、少なくともジャカルタでは学校にも行けず働かなければならないような子どもはあまりいないのだろう。
写真に写っている屋台で遊んでいた幼い男の子も働いているわけではなく、親に連れられて来ているようだった。親が屋台で働いている間、携帯ゲーム機で遊びながら時間をつぶすのだ。近寄ると、ゲームの邪魔だったからか睨まれてしまった。
親が職場に連れてくるということは、代わりに子守をする人がいないということだ。子沢山の国だと兄弟姉妹が親の代わりに子守しているけれど、インドネシアはそれほど子沢山ではないようだ。
実際、インドネシアの特殊出生率は思いの外低い。2.3で世界平均より少しだけ低い。1970年には5.5であったことを考えると、ここ50年くらいで半分以下になったのだ。半世紀の間に急速に豊かになったのだろう。
2020年5月 インドネシア 人びと | |
男の子 ゲーム ジャカルタ 出店 |
No
11534
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月20日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF