ワット・アルンの境内に建っている建物の屋根の色は統一されていた。どれもオレンジ色に塗られていて、深い緑で縁取られている。写真の建物の屋根もやはり同じような配色で彩られていた。オレンジ色に塗られた屋根は青空にとても映える。屋根の形はと言うと、他の寺院と同じように重ねられたようになっていて、端に角のような不思議な物体が空に向かって伸びていた。これはチョー・ファーと呼ばれるものだ。
チョー・ファーは仏教寺院に特有の装飾で、タイだけでなく広く東南アジアの仏教寺院建築には見られるもの。ヒンドゥー教のビシュヌ神の乗り物とされるガルーダを模したものなのだという。ここにもヒンドゥー教の影響があるのだ。日本でも帝釈天や毘沙門天など、ヒンドゥー教由来の神様が仏教の神様として祀られていることが多いけれど、東南アジアにおいても同じような状況なのだろう。
ちなみに帝釈天はヒンドゥー教では天空を神格化したインドラ神で、毘沙門天は地下に埋蔵されている財宝の守護神であるクベーラ神だ。
2018年6月 建築 タイ | |
バンコク 装飾 屋根 空 寺院 窓 |
No
10609
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月17日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA