仏教寺院の賑やかな雰囲気を楽しんだ後、僕は再び町中を歩くことにした。細い通りを見つけては好奇心に駆られて入っていくという散策の再開だ。この辺りは鉄道の駅から近くて、町の中心地なのだろうけれど、お店が立ち並んでいる場所は限定的だ。道の両脇には住居がびっしりと並んでいて、すっかり住宅街の様相を呈している。そんな通りを歩いているうちに、いい感じの路地を入り口があったので、中へ足を進めていった。
路地の両脇には低層の家々が並んでいた。進んでいくと、路地の中ほどに女性が腰を下ろしているのが見える。そして、女性の前には猫がお座りしていた。この猫が女性の飼い猫なのかどうかは分からない。でも、女性と猫はかなり仲がいいように見受ける。女性は僕の姿に気がつくと優しく微笑んでくれた。それとは対照的に、猫は振り返りながら、僕に鋭い視線を投げかけてくる。女性とは違って、猫は見知らぬ異邦人の出現を快く思っていないようだ。ひょっとしたら、この辺りはこの猫の縄張りなのかもしれない。もしそうだとしたら、無断で入った僕はつれない対応を取られても致し方ないのだろう。
2018年6月 動物 タイ | |
路地 猫 振り返る メークロン 女性 |
No
10627
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月30日
更新日
2024年02月09日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA