カオサン通りへやって来た。ここは東南アジアはおろか世界有数のバックパッカーの溜まり場だ。世界中からやって来た旅行者が通りを行き来している。道の両脇には観光客相手のレストランやお土産物屋が軒を連ねている。まさにリゾート地といった感じだ。でもその雰囲気は通りを幾つか越えるととあっという間に消え去ってしまう。そこにはもう普段のバンコクの町が広がっている。カオサン通りから逸れた僕は衣料品を売るお店が並んでいる道を歩いていた。
買い物客は地元の人ばかりだ。そこで写真の男の子と行き会ったのだった。男の子は歩道に設けられた手摺に寄りかかりながらぼんやりと往来を眺めている。つまらなそうな顔をしていた。ひょっとしたら、お母さんの買い物が終わるのをそこで待っていたのかもしれない。お母さんであっても、愛しの彼女であっても、女性の買い物に付き合わされるのはあまり楽しいことではない。男の子もそれを肌で感じているに違いない。
2018年6月 人びと タイ | |
バンコク 男の子 手摺 |
No
10613
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月20日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA