マークルックに興じる男たちを観察し終えて、僕は再び町を散策し始めたのだった。まだ歩いている場所は住宅街の中だったけれど、ちらほらとお店が現れ出す。その中には小さな洋品店もあった。店頭には沢山の洋服が陳列されている。そして、脇には女性が立っていた。お店が幾つあるだけで、ここはバンコクの中心からはかなり離れている。都会の喧騒とは無縁だ。店先に立っている女性ものんびりと商品を並び替えていた。
道の先に屋台が出ているのが見えた。何の屋台なのかはここから分からない。屋台はモウモウと煙を上げている。パッと見たところ、焼き芋の屋台を思い浮かべてしまったけれど、ここは常夏のバンコクだ。まさか焼き芋を売っているのではあるまい。いずれにしても、何かを焼いているのだろう。思うに、煙をできるだけ周囲に撒き散らせることで家の中にいる人たちを外におびき出して、売っているものを買わせるという作戦を実行している最中のような気がした。
2018年6月 町角 タイ | |
バンコク 煙 出店 通り |
No
10603
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月13日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA