壁の前に立つシルエット

ひとつの日傘の下に立つふたりのシルエット

男の子とお母さんがひとつの日傘の下に入っていた

タイのバンコクで撮影。

ワット・アルンは川沿いに建てられていて、境内には船着き場も設けられている。僕はそこからフェリーの乗ることにしたのだった。観光客でいっぱいになったフェリーは、大きなチャオプラヤー川をゆっくりと横断していく。川の水は日本の河川とは違って濁っていた。上流から肥沃な土壌が運ばれているのだろう。フェリーはあっという間に対岸へ着いた。ここは王宮のあるプラナコーン地区だ。僕の逗留している宿もこの地区にある。つまり出発地点に戻ってきた訳だ。

この日の予定はほぼ終了だ。夕食でも食べようと思い、王宮の壁に沿ってカオサン通りに向かう。カオサン通りもプラナコーン地区にあるのだ。壁の上にはスペードの形をした意匠が並んでいる。侵入帽子のために設けられているのだろうけれど、あまり実用的ではなさそうだ。そんなことを考えながら歩いていると、道の向こう側に男子学生とお母さんが立っているのが見えた。強い日差しの中でシルエットになったふたりは、同じ日傘に入って立ち話をしている。周囲には壁が続いているだけで何もない。一体何をそんな場所で何を話しているのだろう。ふたりを横目で見ながら、お腹の減った僕はカオサン通りへ急ぎ足で向かったのだった。

EN
SHARE ON SNS 😃
Trivial Moments by Tetsu Ozawa
写真集を販売中
TRIVIAL MOMENTSという写真集をAMAZON KINDLE STOREで絶賛販売中です

モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。

Amazon.co.jpで詳細を見る

プラナコーン区ってどこ?

PHOTO DATA

No

10612

撮影年月

2017年9月

投稿日

2018年06月19日

撮影場所

バンコク / タイ

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA

アーカイブ