かなりの距離を歩いて、ようやくワット・アルンに辿り着いた。ここはさっきまで歩いていた場所とは打って変わって、バンコク有数の観光地だ。境内には大勢の観光客の姿がある。賑わっている境内を歩いていると、どこからともなく音楽が聞こえてくる。スピーカーが設置されていて、そこから音楽が流れているかと思っていたけれど、そうではなかった。境内に一角に建てられた仮設テントの中に楽団のメンバーがいて、そこで生演奏をしているのだった。
テントの中に足を踏み入れると、メンバーが床に腰を下ろしてタイの伝統的な楽器を演奏していた。10人程度だろうか。メンバーはひとりを除いてとても若い。10代のように見える。写真に映っている男だけが年が離れているから、おそらくは男が楽団のリーダーで、他のメンバーは男の生徒なのかもしれない。リーダー格の男の前には木琴のような楽器が置かれている。これはラナートと呼ばれるタイの伝統的な楽器だ。男は両手にマレットを持って、つまらなそうな顔でラナートを叩いていた。
2018年6月 人びと タイ | |
バンコク ミュージシャン |
No
10608
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月16日
更新日
2024年02月10日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA