ムンバイを歩いていると、どこにも属さず、ただ道端に腰を下ろしている人びとをよく見かける。何かをしているわけでもない。ただそこにいて、通りを眺めたり、誰かと談笑したり、ときには黙って風に吹かれているだけ。日本ではあまり見かけない光景で、最初は何をしている人たちなのか分からず戸惑った。でも、そんな僕の思いは余計なお世話だろう。何もすることがなくとも、道路脇に腰を下ろしていてもいいのだ。それに、そのような光景に慣れてくると、逆に日本にそのような人たちがいないのが摩訶不思議に思えてくる。
この日出会ったふたりもそうだった。片方は手にスマートフォンを持ち、もう一方はまっすぐ僕のレンズを見つめていた。特別な背景があるわけでもない、ただの街角の壁の前。でも、そこには男ふたりの笑顔がきちんと収まっていた。
2025年6月 インド 人びと | |
男性 ムンバイ 歩道 笑顔 |
No
12888
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年06月30日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF