13年ぶりにインドにやって来て大きく変わったと思うことに、写真が地元の人にとってとても身近なものになったということが挙げられる。13年前に来たときにはカメラ付きの携帯電話があったとはいえ、それほど一般的でなく、ましてや一眼レフを抱えて街を歩いているひとなぞほとんどいなかったように思う。それがどうだろう。ムンバイではほとんどの人がスマホを持っていて、写真を撮ることなんてすっかり日常になっている。それを肌で感じるのは、街を歩いていて声を掛けられたときだ。そう。ムンバイでは繁華街を歩いていると、しばしば地元の人から「一緒にセルフィーを撮ろうよ」と声を掛けられるのだ。
今のムンバイの人たちはセルフィーが大好きで、中でも町中で見かけた見知らぬ外国人と一緒に写真を撮るのがお気に入りらしい。そのため僕は見ず知らずのインド人のセルフィーに幾度となく付き合った。これだけ知らない人の多くの写真に入り込んだのは、毛沢東のTシャツを着て紫禁城にいったとき以来だと思う。
そんな感じの繁華街と打って変わって、住宅街ではあまり「セルフィー撮ろうよ」と声を掛けられることはなかった。この写真のように女の子にカメラを向けても、素朴に照れてしまうばかりだった。
2025年3月 インド 人びと | |
恥ずかしがり屋 女の子 ムンバイ 笑顔 タンクトップ |
No
12846
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年03月22日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF