ムンバイにある世界遺産、エレファンタ石窟群は、主にヒンドゥー教のシヴァ神を祀る石窟寺院の集合体だ。内部にはリンガやシヴァ神以外の神々の彫刻も点在しているものの、それらはもはや過去の遺物として扱われているように感じられる。訪れている人々の多くはインド人で、ほとんどがヒンドゥー教徒と思われるが、ここでお参りをしている様子は見受けられなかった。どこか観光地のような空気が漂い、誰もが物見遊山の気分で訪れているようだった。
実際、この石窟の目玉である巨大な三面のシヴァ神像の前でも、祈る人はおらず、ほとんどの人が記念撮影に勤しんでいた。それを警備員も特に咎めることなく、むしろ薄暗い中でスマホのカメラ設定をどうすれば綺麗に撮影できるかを親切に教えてくれるほどだった。かつては信仰の中心だった場所が、今では歴史的遺産として人々の関心を集める対象へと変わっているのが印象的だった。2025年3月 インド 人びと | |
神 顔 ムンバイ 遺跡 像 観光地 世界遺産 |
No
12826
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年03月06日
更新日
2025年03月09日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF