水仙宮市場の路地は迷路のように複雑に入り組んでいた。細い路地には所狭しと店が軒を連ねている。よそ者の僕にとって、このような市場の雰囲気はとても魅力的だ。路地の先には何があるのだろうと、ワクワクしながら歩き回るのが楽しい。でも、地元の人々にとっては、ここはただの日常生活の一部に過ぎない。いつもの道、いつもの光景なのだ。
市場で働いている人々は、主に地元の人を相手にしている。だから、僕のような外国人が路地をうろうろしていても、特に気に留める様子はない。僕は地元の人々に紛れ込むように歩きながら、その独特な雰囲気を心ゆくまで味わっていた。
ふと目を向けると、路地の一角で女性がモップを片手に立っていた。その向こうには、盥を洗っている男の姿が見える。彼らの動作は特別なことではない。ただの掃除と洗い物。それでも、その何気ない光景が、この市場の一部として不思議としっくり馴染んでいた。
2017年5月 町角 台湾 | |
路地 盥 市場 台南 |
No
10130
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月04日
更新日
2024年12月09日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA