小さなお堂の中に入ると、黄金に輝く2本の柱が立っていた。この柱がラックムアンだ。ラックムアンとは「町の柱」という意味らしい。バンコクという町の礎として立てられ、繁栄を願うという意味を込めて立てられたものなのだという。この日本にはない慣習はバラモン教の教えに基づいているものだという。タイという国はちょっと不思議だ。仏教徒が大多数を占める国とはいえ、日本と異なり上座部仏教が主流であるタイの仏教が日本の仏教とちょっと違うのは理解できる。でも、バラモン教やヒンドゥー教の影響が強いのがよく分からない。バンコクの市内にもインド人街ではない場所にガネーシャが祀られていたりするのだ。タイの人は仏陀と同じくらいヒンドゥー教の神々に親しみを持っているような気がする。
参拝客は柵で囲われたラックムアンの周りに思い思いに腰を下ろしてお祈りをしていた。なんでも、ここは心願成就のご利益があるらしい。みな真剣な顔でお参りしている。写真に写っている男性もやはり真剣な顔で目をじっと閉じていた。手にはお供え物の花や線香が乗ったトレイを持っている。この男性の願いごとは何なのだろうか。
2018年5月 人びと タイ | |
バンコク 花 眼鏡 お供え物 お盆 参拝客 |
No
10562
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年05月15日
更新日
2023年12月17日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA