バンコクの迷路のような住宅街の中を歩き続けていると、そのうちに町の様相は変わってしまった。住宅がどんどんと減って、代わりに商業施設が目につくようになる。道幅は相も変わらず狭いけれど、すっかり商業地区の様相に変わっていたのだ。そして、いつの間にか路地の両脇には安宿やら、旅行代理店やら、食堂やら、マッサージ店が並んでいる。
歩いていると、2000年に初めてカオサン通りを訪れた時のことが蘇ってくる。今歩いているところの雰囲気と、当時のカオサン通りの雰囲気は似ている。かつて安宿街といった感じだったカオサン通りは今ではすっかり単なる繁華街に変わってしまった。でも、この路地には往時のカオサン通りの雰囲気が残っているような気がした。よく考えてみると、ここはカオサン通りのすぐ近くで裏手にあたる。繁華街化したのに嫌気をさした人びとがこちらに移ってきたのかもしれない。
のんびりいた空気が周辺に漂っている。通りがかったマッサージ店にも客の姿はおろか、店員の姿も見当たらない。その代わりに、女の子が店先に寝転がっていた。熱心にノートに書き込みをしている。宿題でもせっせとこなしていたのかもしれない。
2018年9月 人びと タイ | |
バンコク 女の子 ノート 店頭 勉強 |
No
10730
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年09月13日
更新日
2024年02月01日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA