ウロウロと住宅街の中の路地をさまよっているうちに、住宅街を通り抜けちょっと賑わった場所に出た。ここは運河と交通量の多い道が交差する場所だった。道路にはお店が立ち並んでいるし、運河の脇には屋台が出ている。住宅街の中の路地とは打って変わって、この辺りは賑わっていた。近くにいくつか官庁のビルがあるからか、スーツに身を包んだ人々もちらほらと見える。昼ごはん時だったので、屋台で食事をしている人が多かった。
写真の女性も運河沿いに屋台を出していたひとりだ。幸か不幸か屋台には客がおらず、女性は暇そうだ。女性の屋台では温かい食べ物を出していないからかもしれない。タイも中国の影響が強いから、冷めたご飯なんてご飯じゃないという意識があるのかもしれない。女性は頭の上に眼鏡を載せて、客引きの声を上げる訳でもなくのんびりと道を行き来している人々の姿を眺めていた。そうしているうちに、すぐ近くに立っている僕に気がついた。そして、微かに微笑んでくれた。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク 眼鏡 女性 |
No
10679
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月05日
更新日
2024年02月06日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA