タイのバンコクで撮影。
歩道の上にいるのは何も井戸端会議をしている人ばかりではなかった。歩いていると、縫い物をしている老婆が目に入ってきた。他の人たちとは違って、この女性は誰かと話している訳ではなかった。黙々とひとりで縫い物をしている。縫い物をするのがこの老婆の仕事なのかどうかは分からない。いずれにしても、老婆は真面目な顔で縫っていた。
何をするにでも、壁に囲まれた部屋の中でひとりで作業するのはあまり楽しいことではない。人間は社会的な生き物だから、このような歩道にいる方が他の人とのつながりが感じられて良いのだと思う。