焼きバナナの屋台の次に目に入ってきたのは、ちょっとした料理を出す屋台だった。夫婦で切り盛りしている屋台のようだ。女性はちょうど油の入った鍋で何かを揚げている。ひとしきり鍋の中をかき混ぜると、女性は調味料の入ったペットボトルを手に取った。色から判断するに、中に入っているのはナンプラーのようだ。日本と違ってここでは魚醤が一般的だ。
女性はお玉に少量のナンプラーを注ぐと鍋の中に加えている。手慣れた手つきで料理をしている女性の顔は鼻歌でも歌っているかのようで楽しそう。これだけ楽しそうに料理されているものは美味しいに違いない。
ちなみにナンプラーのナンは液体を、プラは魚を意味するらしい。そして、タイの伝統的な調味料だと思っていたけれど歴史はそれほど古くない。タイでナンプラーが造られ始めたのは1920年代のこと。それまでタイの人はベトナムからやはり同じ魚醤であるヌクマムを輸入していたと言うからちょっと驚きだ。
2018年3月 人びと タイ | |
エプロン バンコク 料理人 食べ物の屋台 浅い鍋 女性 |
No
10470
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年03月05日
更新日
2024年03月26日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA