上野公園の近くに差し掛かると、角に古い洋館が建っていた。日本近代洋画の父とされる黒田清輝の遺言によって建てられた黒田記念館だ。黒田清輝は法学を修めるために渡仏していたのに、2年経ってから翻意して絵画を学び始めたという変わり者。その結果、日本に持ち帰ってきたのは法学の知識ではなく、当時の最先端の絵画技法で、日本近代洋画の父と呼ばれるようになったのだから面白い。黒田清輝の作品は教科書にも載っているから、目にしたことのある人も多いだろう。
古びた玄関をくぐり、記念館へ入る。どのような所蔵品があるのか知らないけれど、ひょっとしたら黒田清輝の有名な作品も見られるかもとちょっと期待したのだけれど、そうは甘くなかった。記念館の2階に設けられた展示室に飾られている絵画のほとんどは黒田清輝の作品ではなくて、黒田清輝のフランス留学時代の師匠だったラファエル・コランの作品ばかりだった
2019年9月 建築 東京 | |
人影 博物館・美術館 階段 上野 窓 |
No
11206
撮影年月
2019年3月
投稿日
2019年09月23日
更新日
2023年10月27日
撮影場所
上野 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III