長い階段を登り終え、ようやくエレファンタ石窟群にたどり着いた。世界遺産に登録されているこの石窟群は、グプタ朝の時代に建設が始まったとされ、その歴史は古い。しかし長らく忘れ去られており、16世紀になってポルトガル人によって再発見されたという。この石窟群が「エレファンタ」と呼ばれるのも、ポルトガル人がここで象の彫刻を見つけたことに由来するらしい。
石窟群の内部には、さまざまな彫刻が彫られているものの、保存状態が悪いものが多い。時間の経過による風化だけでなく、人為的な破壊の痕跡も見受けられる。写真に収めた箇所の彫刻も、手足が欠け、顔が破損している。これにもポルトガル人が関与しており、彼らが銃の練習の標的として石窟の彫刻を用いたからだという。ムンバイ中心部を歩いているとイギリス統治時代の名残を色濃く感じたが、エレファンタ島には思いの外ポルトガルの影響が残っていた。
2025年3月 インド 静物 | |
洞窟 ムンバイ 遺跡 像 世界遺産 |
No
12825
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年03月05日
更新日
2025年03月09日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF