両脇に本棚のあるブックストリートを進んでいくと、辿り着くのは本棚劇場という空間だ。その名の通り、本棚のある劇場だ。ここに至るまでのブックストリートにも壁に沿って本棚が設けられていたけれど、本棚劇場の本棚はそれとは格が違う。天井の高い空間の四方を囲む壁に高さ8メートルもの巨大な本棚が設けられているのだ。
巨大な本棚を目の当たりにした人たちは皆一様に上を見上げる。まるで上空にUFOが現れたかのように見上げ、スマホで写真を撮る。そうしてから思い出したかのようにどのような本が配架されているのかを見始める。本来、本棚は脇役で主役は配架されている書籍であるはずなのに、ここではその関係が逆転しているのが面白い。巨大な本棚が主役に躍り出ているのだ。
そもそもここのエリアは本棚劇場という。配架してある書籍を角川武蔵野ミュージアムに来館した人びとに読んでもらうというよりも、本棚を背景にして「本と遊び、本と交わる」というコンセプトのプロジェクションマッピングの上映がメインなエリアだ。だからこそ劇場と名付けられているのだろう。
2022年3月 人びと 埼玉 | |
本 博物館・美術館 棚 所沢 |
No
12193
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月03日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
所沢 / 埼玉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35