俵万智の短歌が漂う空間を抜けると、そこはブックストリートというエリアだった。ブックストリートなんていう名前が付けられているものの、見たところは普通の図書館のよう。なんでも角川武蔵野ミュージアムの館長を務める松岡正剛の監修のもと、世界を読み解くのに役立つ25,000冊の本が文脈ごとに配架されているのだという。
松岡正剛のいう「世界を読み解くための文脈」は9つあるそうだ。「日本の正体」と「記憶の森へ」、「脳と心とメディア」、「世界歴史文化集」、「仕事も暮らしも」、「イメージがいっぱい」、「むつかしい本たち」、「個性で勝負する」、「男と女のあいだ」の9つとなっていて、わかるようでわからない。
もっとも文脈なんて知らなくともブックストリートを満喫するのは簡単だ。手を伸ばしてそこに並んでいる本を手に取ればいい。「むつかしい本たち」のところで手を伸ばせば数学の本に巡り会えるし、「イメージがいっぱい」のところで伸ばせば写真集に手が届く。ここは配架されている本を自由に手にとって読めるという素敵な空間なのだ。本好きには堪らない。
2022年3月 人びと 埼玉 | |
本 博物館・美術館 読書 棚 所沢 |
No
12192
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年03月02日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
所沢 / 埼玉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35