住宅街がそろそろ終わりになりそうな場所を歩いていると、向こうからふたりの男の子が歩いてきた。仲良いようで肩を組んで歩いていた。
左に見える男の子は青地にバナナが描かれたTシャツを着ていた。バナナだ。どこの国でも当たり前のように売られているバナナだ。原産は東南アジアの熱帯地帯というが、栽培が簡単である上に美味しいこともあって、世界の様々な場所で栽培されて食べられている。そして、多くの国で太古の昔からそこにいるような顔をしているのだ。
一般的にフルーツの王様というとドリアンと言われることが多い。でも僕は本当のフルーツの王様はバナナではないかと思うのだ。あまり栽培されていないドリアンなんかと違って、バナナは原産地である東南アジアはもちろんのこと、インドでも南米でもカリブ海でもハワイでもアフリカでも栽培されていて、場所によっては主食の座にまで登りつめている。気がついた時には、もう人類はバナナに囲まれてしまっていたと言っても過言ではいだろう。そのようなバナナこそ、真の王様と呼ぶにふさわしいと思うのだ。
2020年10月 インドネシア 人びと | |
バナナ 男の子 二人組 ジャカルタ Tシャツ |
No
11697
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月13日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF