クロントゥーイ市場にある八百屋の前にやって来た。真っ赤な前掛けをした老婆が店先に立っていた。老婆は玉ねぎを手に持って、店先に並べられたトレイに入れている。どうやら女性が店主のようだ。
見た感じでは、老婆はもう長いことここで商売をしているように見える。ひょっとしたら、老婆はここに市場ができる前のスラムだった時代のことも知っているのかもしれない。この大きなクロントゥーイ市場は、かつてスラムだった場所の一画に作られているのだ。
それはそうと、老婆は大きくて独特の形をした昔ながらの帽子をかぶっていた。頭全体がすっぽりと入ってしまいそうに大きな帽子は、横から見ると台形の形をしている。東南アジアではしばしば見かける円錐の形をした編笠とは全くことなった形状だ。これはンゴブと呼ばれるタイの伝統的な帽子らしい。田舎にいったら知らないけれど、バンコクで伝統的な帽子をかぶっている人は珍しい。なにせバンコクはASEANの中心で近代的な大都市なのだから。
2020年3月 人びと タイ | |
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No
11425
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月02日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III