頭上に荷物を乗せた女性がジャガイモを売る男と声を交わしていた

ムンバイを歩いていて市場と思われるものを見つけたので、そそくさと中に入ることにした。旅先でローカル市場を見つけたら中に足を踏み入れるのはお約束。外せないアトラクションだ。そこで売られているものを眺めるのも楽しいし（日本ではあまり見かけないものが売られていることもある）、何より働いている地元の人たちを間近に直に見られるまたとない機会なのだ。

市場の中に入ると、通路脇に色とりどりの野菜が並んでいた。ここは野菜を扱う市場のようだ。ナスやカリフラワー、パクチー、キャベツ、ジャガイモ、インゲン、レモン、ニンジンなど様々な野菜が売られていたものの、それほど活気に溢れているわけでもない。僕が訪れた時間は、忙しい時間帯ではなかったようだ。確かによく見てみると、スマホで遊んでいたり、自分の靴を磨いていたりする人がいて、のんきな時間が流れていた。

そんな市場の中でジャガイモを扱っていた男を眺めていると、頭上に荷物を載せた女性がやって来た。女性は器用にバランスをとりながら、頭上に何もないかのように男と会話を始めていた。インドでは頭上に物を載せて運ぶ人が多いけれど、この方がカバンに入れて運ぶよりも楽なのだろうか、いちも気になってしまう。

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