ジャカルタにあるガンビール駅は長距離列車の発着駅ということになっているけれど、ここにやってくる列車すべてが長距離列車というわけではなかった。普通の通勤列車もチラホラとプラットホームに入ってくる。列車が入ってくるたびに自分の待っている特急列車かと思って胸が高まるのだけれど、普通の通勤列車だったりして拍子抜けしてしまうのもしばしばだ。
この時入ってきた列車も、やはり何の変哲もない通勤列車だった。ラッシュアワーではなかったからか列車内はそれほど混雑していない。つり革につかまって立っている人はおらず、座席がすべて埋まっているくらいの人混みだった。これくらい空いていれば通勤も楽だろう。
よく見てみると、車体の外にピンク色のポスターがデカデカと貼ってある。インドネシア語で書かれているので正確には内容がわからないけれど、どうやらこの車両は女性専用車両らしい。確かに車内にいる乗客を見てみると女性ばかりだ。ジャカルタにも東京と同じように女性専用車両が導入されているのだ。
このポスターを見ていると、色の持つイメージは思いの外強烈だとつくづく思う。たとえ内容が分からなくとも、ピンク色で女性のイラストが描かれていると、言葉のわからない僕でもこれは女性専用車両なのではないかと思いを巡らせることができた。インドネシアでも日本でもピンクは女性を連想させる色なのだ。ミャンマーでも尼僧はピンクの袈裟をまとっていた。ピンク=女性というイメージは世界共通なのだろうか。なんだかフェミニストが耳にしたら怒ってしまうな話だけれど。
2020年12月 インドネシア 乗り物 | |
車窓 ジャカルタ 乗客 ピンク 列車 |
No
11767
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月22日
更新日
2024年01月03日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF