路上で商売をする人は大変だ。品物を並べて売るのも大変だけれど、食べ物を売る人はもっと大変だ。なにせ路上で下ごしらえもしなければならない。勝手に使える水道はないだろうし、電気も自分で用意しなければならない。火力はガスボンベを自前で用意すればなんとかなるかもしれないが、いずれにしても面倒だ。ジャカルタで見かけた屋台の人たちの中にはガスボンベを用意している人もいたけれど、発電機まで持ち歩いて商売している人はあまりいない。
写真の屋台の人たちは、そのどちらでもなかった。道端に二台の移動式屋台が並んでいたけれど、発電機はおろか、ガスボンベらしきものも見当たらない。煮たり焼いたり炒めたりしない屋台なのかもしれない。手前の屋台には大きなココナッツがいくつも置いてあったから、ココナッツ・ジュースを出す屋台だったのかも。
屋台の周りには屋台の主がいて、思い思いに用意をしていた。ヒジャブをかぶった女性は大きなナタでココナッツを割っていた。その向こうでは、のんびりスマホを見ている男の姿もある。屋台で出す物がそれぞれなら、開店準備する様もそれぞれだった。
2020年9月 町角 インドネシア | |
ココナッツ 食べ物の屋台 ヒジャブ ジャカルタ |
No
11680
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月26日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF