プリヤ・カーン寺院はヒンドゥー教と仏教の習合寺院なのだそうだ。明治維新を迎えるまで神仏習合していた日本と似ている。クメール王朝は王様によって信仰している宗教が異なっているから、アンコール遺跡にある寺院もある時は仏教寺院だったり、ある時はヒンドゥー教寺院なったりと忙しいものもある。このプリヤ・カーンもそうだ。どちらの宗教にも対応できるようになっていたらしい。
参道には神々の像が立ち並んでいる。そして、ナーガという蛇を引いていた。ナーガ自体もインド神話に起源を持つ神様だ。しかし、仏教の伝説にも登場する。仏陀が悟りを開いた時に守護していたとされているのだ。いずれにしても、この石像たちは「乳海攪拌」というヒンドゥー教における天地創造神話の場面を表しているのだそうだ。
残念ながらナーガの部分はかなり破壊されている。内戦にならなければ、もっと保存状態が良かったのかもしれない。
2006年3月 カンボジア 静物 | |
アンコール遺跡群 神 像 世界遺産 |
No
369
撮影年月
2001年8月
投稿日
2006年03月25日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
アンコール遺跡 / カンボジア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS KISS