日本橋蛎殻町に鎮座する水天宮は都市型の神社だ。神社に都市型とか地方型とかの類型があるのかはわからないけれど、都会の真ん中にある限られた土地を有効利用している境内は都市型と呼ぶのに相応しい。
どのような点が都市型かというと、水平方向ではなく垂直方向に発展しているところ。新大橋通りと水天宮通りの交わるところにある境内は、どう頑張っても水平方向に広くなるとは考えづらい。それならば上に向かって伸びれば良いと考えている節があるのだ。低層マンションを高層化して容積を増やすようなイメージだ。
ビルの中に吸い込まれていく階段が参道になっていて、本殿は階段を上がった先の二階に建っている。階段の上に建つビルも単に建っているだけでなく、随神門の役目を果たしている。コンクリートの打ちっぱなしの壁にショーウインドウのような箇所が設けられ、中に神域に邪悪なものが入ってこないよう神様が鎮座しているのだ。
このように水天宮は都会に置かれた台座の上に建てられているような感じになっている。しかし個人的にはちょっと高さが物足りない。どうせ垂直方向に発展するのなら往時の出雲大社のようにもっともっと高みを目指してもらいたい。
2022年2月 静物 東京 | |
神 人影 日本橋蛎殻町 神社 階段 像 |
No
12176
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月14日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
日本橋蛎殻町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35