再生されてモダンな装いをまとっている赤城神社に立つ石灯籠もやはりモダンな造りだった。灯台を思わせるような背の高い台の上に、小振りの火袋がちょこんと載っている。あまり見かけない造作だ。重心が高いところにあって、スマートな見た目であるものの、実際に明かりを灯そうとすると火袋が高い位置に設けられていて使いづらいようにも見える。実際に灯したところで、参拝客の足元を照らさない不親切そうな灯籠だ。
そういえば拝殿の前に鎮座している狛犬も、石灯籠と同じように背の高い台座の上に鎮座して、融通の効かない役人のように参拝客を見下ろしている。そう考えると、ここでは何でもかんでも上に伸びていくように作られているのかもしれない。社殿も地面より嵩上げされたところに建てられているし、社殿の横には5階建てのマンションがそびえている。よくよく考えれば、ここは赤城神社。もともとは赤城山を祀る山岳信仰の神社だ。高いところに目が行ってしまうのも仕方がない。次に再生プロジェクトが実行されるときには、もっと高いところに社殿が建て替えられるのだろう。
2022年6月 町角 東京 | |
赤城元町 提灯 影 神社 |
No
12290
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月08日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
赤城元町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35