大鳥神社にある神楽殿の戸が開いていて、奉納の神楽が演じられていた

神楽を眺める親子
神楽を眺める親子
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普段からすぐ近くを通ることも多く、特に気にも留めていなかった神社お祭りが行われているとなると話は別だ。いつもなら通り過ぎてしまう境内も、祭りの日ばかりは輝いて見える。この日通りかかった目黒にある大鳥神社の境内が輝いているように見えたのは、狭い境内にところ狭しと屋台が出ていたからだ。祭だ。そう思った時には僕はすでに境内に足を踏み入れていた。

屋台の立ち並ぶ境内に惹かれてしまうのは僕だけではない。屋台の前を大勢の人が蠢いている。面白いのは境内が狭いせいで、出店予定の屋台の多くが境内に入り切らないこと。境内に出店できなかった屋台は目黒通りの歩道に出店している。屋台で売られているのをひとつひとつ眺めていると、気がついたときには境内の外に出てしまっていた。山手通りと目黒通りの交差点から連なり始めた屋台は寄生虫博物館の近くまで続いていた。

歩道に出ている屋台で売られているものを一通り確認して、改めて境内に戻って落ち着いてみると、普段は閉じられている神楽殿の戸が開いていて舞台に人がいるのに気が付いた。屋台で売られている食べ物に気を取られすぎていて気が付かなかったけれど、奉納の神楽が演じられていたのだった。この神楽は「剣の舞」と言われるもので、日本武尊をたたえるものだという。神前で祭典中に舞うもので、ヒョットコやオカメが出てくる里神楽とは違うというものの、僕には違いは分からなかった。僕の前で見入っている幼い女の子も分かっていないに違いない。

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ENGLISH
2022年12月 人びと 東京
お祭り 提灯 目黒 親子 パフォーマンス 神社 舞台

PHOTO DATA

No

12417

撮影年月

2022年9月

投稿日

2022年12月20日

更新日

2023年08月10日

撮影場所

目黒 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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