ジャカルタの町を歩いていると、町角に床屋が現れた。平日の昼間だからだろうか。客は誰もおらず、床屋は暇そうだ。店内には床屋とその友人と男の子がいて、それぞれのんびりと時間を過ごしていた。
奥の壁に目を向けると、上の方に何人もの男の写真が貼ってある。ヘアカタログだ。どうやら、ここは男性向けの床屋のようだ。そういえば、インドで見かけた床屋もミャンマーで見かけた床屋も、どれもこれも男性向けの床屋ばかりだった。どのお店にもいた客は男性ばかりだったのだ。女性はどこで髪を切っているのだろう。やはり町をウロウロしているような僕には目の届かないひっそりとした場所に女性向けの床屋というのはあるのだろうか。よく分からない。
気だるい空気の漂う床屋の店内にカメラを向けると、床屋の主人は煙草を持った手を椅子に載せて気取ったポーズを取ってくれた。背をこちらに向けて座っていた男は、それを見て笑っていた。そして、おやつを頬張っていた男の子は物陰に隠れながらじっとこちらを見ていた。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
床屋 煙草 ジャカルタ 鏡 三人組 |
No
11657
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月03日
更新日
2023年08月31日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF