カオサンに行くためにはこの路地が近道のはず。そう思った僕は路地の中へ足を踏み入れた。路地は古い建物に挟まれていて細い。進んでいくと中ほどに看板が出ていた。こんな裏寂れた路地に宝石店があるようだ。看板は英語で書かれていたから、カオサン通りのすぐ近くまで来ているに違いない。
そのような路地の先に鏡が掛けられていた。なぜこんなところにあるのか分からない。ひょっとしたら、路地から表通りに出る前にここで身嗜みを整えろという意味なのかも。立ち止まってそのようなことを考えていたら、男が僕を追い越して行った。男の姿が鏡の中に映った。でも男は足を止めて身嗜みをチェックすること無く、そそくさと歩き去っていった。
2017年12月 町角 タイ | |
路地 バック・ショット バンコク 鏡 |
No
10380
撮影年月
2017年9月
投稿日
2017年12月12日
更新日
2024年01月07日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA