関東に多くある氷川神社の総本社でスサノオノミコトを祀っている大宮氷川神社が広大な境内を抱え、大きな社殿を構えているのとは対照的に、スサノオノミコトの妻であるクシナダヒメを祀る氷川女体神社は境内も社殿も地味だった。大宮氷川神社とここ氷川女体神社および中山神社の三社を一体のものとして、武蔵国一宮としているようだけれど、その扱いは神社によって違うようだ。大宮氷川神社が夫を祀る「男体社」で、氷川女体神社は「女体社」にあたるというものの、その格差のありようは大きさの異なる夫婦茶碗のようだ。夫を祀る神社の格が高く、それと比べると妻を祀る神社の格は低い。
川の畔から続く階段を上がっていくと、良く言えばのどかな、悪く言えば閑散とした氷川女体神社にたどり着く。参拝に訪れるのもほとんどが地元の人のようで、僕のように遠くからやってくる人は少ない。広くない境内は1667年に四代将軍徳川家綱が再建を命じた本殿をぐるっと回ると、もう見るところがなくなってしまった。上を見上げると、御神木楠の木がまっすぐ空に向かって伸びていた。
2024年8月 自然 埼玉 | |
さいたま市 神社 木 |
No
12629
撮影年月
2024年2月
投稿日
2024年08月14日
更新日
2024年10月05日
撮影場所
さいたま市 / 埼玉
ジャンル
自然写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF