バンコクのチャイナタウンを歩いているうちに、混雑している路地に出た。賑わう道の両脇にお店が建ち並んでいて、観光客や買い物客が闊歩している。僕は人混みに紛れて散策を続けた。
歩いていると、混んでいる路上にいるのは買い物に訪れた人や観光客ばかりではなかった。商品を配送している人も大勢いる。道は狭い上に混雑しているので、配送に使うのはトラックなどの自動車ではなくスクーターやバイクだ。写真の男もスクーターに乗って配送しているところだった。男はベスパに乗って、後部に取り付けた台に商品を載せて運んでいた。
理由は分からないけれど、バンコクではベスパをよく目にする。バスパはピアッジオというイタリアの会社が作ったスクーターだ。おしゃれなスタイルのベスパは映画で使われることも多く、ローマの休日でオードリー・ヘプバーンが乗っていたのもベスパだ。そんなベスパをバンコクでよく目にするのは日本の自動車メーカーと同じようにタイに工場があるからかも知れない。
いずれにせよ出来上がった写真を後で見ると、チャイナタウンらしさはおろかタイの雰囲気を感じるのが難しい写真に仕上がっていた。イタリア製のスクーターに乗っているのはインド系と思われるごつい男だった。チャイナタウンらしさもタイらしさもどこにもない。
2020年1月 人びと タイ | |
路地 バンコク 中華街 ヘルメット バイク 運送人 |
No
11347
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月07日
更新日
2023年09月19日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III