路地から路地へと渡り歩いているうちにいつの間にかチャイナタウンに入っていたようだ。入り口にあることの多い牌楼は見ていないけれど、通りに出ている看板に漢字が増えている。とはいってもバンコクではチャイナタウン以外にも大勢の華僑が住んでいて、お店の看板にルーツを示すためなのか漢字を用いることが多いから確かなことは分からない。
タイで華僑は地元の人に同化していることが多いといわれ、中国に対しても目立った友好を示す訳でもないけれど、他の東南アジア諸国と同じように華僑が経済的にも政治的にも大きな力を握っているように見える。実際のところ、第31代のタイ国首相であるタクシン・チナワットも華僑だ。警察官時代に始めた事業で大儲けしたタクシンは今ではタイ国一の富豪とも言われている。政治的にも経済的にも成功するのは華僑の理想像なのではないだろうか。
そんなことを考えながら狭い路地を進んでいると、向こうから老人が杖を突きながら歩いてきた。この老人が華僑なのかどうかは、出で立ちを見ただけでは分からなかったから、この場所がチャイナタウンなのかどうかは分からずじまいだった。
2020年1月 町角 タイ | |
路地 バンコク 中華街 薄暗さ 老人 杖 |
No
11345
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月05日
更新日
2023年09月19日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA