龍山寺では本尊である観音菩薩が鎮座する本堂を囲むようにして、別の神様が祀られているお堂も建っている。参拝客は自分の求めているご利益ごとに祭壇でお参りをするようになっているのだ。現世利益を追求するには仏教の神様だけでは飽き足らなかったのだろう。道教の神様も祀っているために祭壇が幾つもある。
本堂の裏側にも祭壇が幾つかあって、参拝客の姿があった。日本ではあまり見かけない長い線香を手にお祈りしてる人もいれば、ただ手を合わせている人もいる。何を求めているのか分からないけれど、この人たちが求めている御利益はこの裏側に鎮座している神様の得意分野なのだろう。
境内の配置図を見てみると、写真の正面にある祭壇には媽祖が祀られている。媽祖は、航海・漁業の守護神とされる神様だ。もともとは海にまつわる神様だけれど、今では万物に御利益があるとして信仰を集める人気者だ。そう聞くと、ここには媽祖を祀っておけば観音菩薩を祀る必要がないのではないかと思ってしまうが、そこは大人の事情が色々とあるのだろう。
2019年11月 人びと 台湾 | |
龍山寺 ポニーテール 台北 寺院 参拝客 |
No
11270
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月07日
更新日
2023年10月09日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III