京橋にあるアーティゾン美術館は世界中の有名な近代画家たちの作品が収蔵されている素晴らしい美術館だ。ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」を始め、ピカソ、セザンヌ、ゴッホ、マティス、クレーなどの西洋画家の作品が収蔵されている。日本人画家たちの作品も幅広く収蔵されており、岸田劉生や藤島武二、藤田嗣治、青木繁、佐伯祐三などの作品を鑑賞することができる。教科書に載っているような有名作品を見るには、国立近代美術館と並んで最適な美術館だろう。
どんなに収蔵作品が素晴らしくとも、訪れたときに美術館が混雑していたら、せっかくの鑑賞が台無しになってしまう。かつて横浜に観に行ったチャルトリスキ美術館展では、大勢の人たちが押し合いへし合いで展示室に詰めかけ、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品よりも他の鑑賞者の発した阿鼻叫喚の方が印象に残ってしまったほどだ。その点、アーティゾン美術館はそんな心配は無用だ。企画展では多少混雑するかもしれないけれど、コレクションを展示している展示室は常に落ち着いている。今回も穏やかな雰囲気が漂っている展示室は閑散としていて、黒田清輝の「ブレハの少女」のはるか向こうに他の来館者が見える程度だった。
空いている美術館では、自分のペースで思う存分鑑賞できる。アーティゾン美術館は、訪れる価値は間違いなくあるし、混雑も心配いらずだ。ぜひ足を運んで、素晴らしい作品を堪能しみてほしい。
2023年3月 町角 東京 | |
人影 京橋 博物館・美術館 絵 |
No
12458
撮影年月
2022年12月
投稿日
2023年03月09日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
京橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35