引き続き列車はヤンゴン環状線のルートをのんびりと走っていた。日本製の中古車両は第二の人生を暖かい南国でゆったりと過ごしているのだった。日本を走っていた時とは打って変わって、ここでは開放的だ。走行中であっても、窓も扉もすべて開いたまま走っている。僕は窓から頭を外に思い切り出して風を感じていた。そうすると心地よいと感じるのは僕だけではないようで、列車の後方には同じように頭を突き出している男の姿が見えた。線路の脇にはのどかな光景が広がっていた。
そうこうしていると、列車は工事現場へと差し掛かる。線路脇に何人もの作業員たちが立っているのが見える。みな仕事の手を止めて、この列車が走り去るのをやり過ごしているようだ。周囲にはビニール袋が散乱している。沢山あるのだけれど、これは一体何に使うのだろうか。いくらゆっくり走っているとはいえ、列車は前へと進んでいく。考えているうちに、ビニール袋たちはあっという間に後方へと去っていってしまった。
2019年2月 町角 ミャンマー | |
工事現場 乗客 ビニール袋 列車 ヤンゴン |
No
10901
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月17日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA