歩いている途中で不意に出くわしたサンペーン市場へ足を踏み入れた。狭い路地の両脇にお店が立ち並んでいる。ここには主に衣料品を扱うお店が軒を連ねているようだ。大勢の買い物客が狭い路地を行き来していて、思い思いに店頭に立ち止まって商品を眺めている。何かを買うのは、どこの国でも大きな楽しみだ。
何も買うつもりのない僕も、他の大勢に倣ってのんびりと路地を歩いていた。すると、他の人はちょっと雰囲気の違う人が歩いているのが見えた。ビニール袋を手に歩いている女性は、俯きながら急ぎ足に路地を進んでいる。ここで売られているものには全く興味がないようだ。この女性にとっては、ここは単なる通り道であって、購買意欲をそそられる場所ではないのだろう。
自分にとっては何の変哲のない場所に大勢のよそ者が歩いていると、なぜだか自分の縄張りを荒らされてような気がしてしまう。この女性もそのように感じていたのかもしれない。
2018年1月 人びと タイ | |
路地 バンコク ビニール袋 女性 |
No
10430
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年01月30日
更新日
2024年04月03日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA