迪化街は台北を代表する観光名所の一つだ。この辺りのエリアは問屋街として知られ、通りには様々な問屋が軒を連ねている。観光名所になっているだけあって、小売にも対応している店が多い。
通りがかったお菓子屋の前の歩道には、大きな箱がいくつも並べられていた。箱の中には、色とりどりのお菓子がぎっしり詰められている。手前の箱の前で、両手にビニール袋を抱えた女性が立ち止まった。彼女は箱の中をじっと見つめている。どうやら、買うべきかどうかを考えているようだった。
これだけ多くの種類のお菓子が並んでいると、どれを買うか決めるのは簡単ではないだろう。でも、よく考えてみれば、何を買うか思案している時間は、それを実際に手にして食べる時間よりも至福なのかもしれない。選択肢が多いということは、迷う楽しさがあるということだ。そして、迷うことで得られるささやかな充実感が、人生の小さな贅沢なのかもしれない。
2017年5月 人びと 台湾 | |
商品 ビニール袋 ショッピング 台北 女性 |
No
10159
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月29日
更新日
2024年11月30日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA