中国茶を堪能するのも台湾を旅する楽しみのひとつだ。町を歩いていて、茶行を見つけると必ずと言っていいほど入ってしまう。茶行とは中国語でお茶を売っているお店のこと。日本人にはちょっと不思議な響きだけれど、中国語の「行」という字には「店」や「市場」という意味があるので、茶行と書いて茶を売るお店という意味になるのだ。銀行の「行」と同じ使われ方なのだ。
大抵の場合、台湾の茶行は茶の試飲をさせてくれる。そのため幾つもの茶行を巡っているとあっという間にお腹がタポタポになってしまうのだけれど、それに懲りることなくこのときも台南の町角で見つけた茶行に入ったのだった。棚には沢山の茶葉を入れた缶が並んでいた。どれもこれも錆びていて、古めかしい。この茶行はかなりの老舗なのかもしれない。
様々な種類の茶が売られていて、どれを買うか悩んでしまう。いくら試飲しても、お腹が膨れていくばかりでなかなか買う茶葉の種類を決められなかった。お茶の味にうるさいわけでもないのに飲み比べると味の違いがわかってしまい、かえって決断するのが難しい。
ちなみに茶館とか茶藝館という看板も台湾で見かけるけれど、こちらはティーハウス的な要素がある場所を指していて茶葉そのものを売っている場所ではない。
2017年5月 静物 台湾 | |
漢字 容器 台南 茶 |
No
10137
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月10日
更新日
2024年12月06日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA